こんにちわ!T中です。地頭がいい(?)田中です。ありがとうございます。
最近めっきり寒くなってきましたねー。年末年始も近くなってきました。帰省や旅行が難しい昨今、休日をおうちで過ごすという方も多いと思います。
ということで、今回はおうちでがっつり遊べる「ゲーミングPC」について調べていこうと思います。
<ゲーミングPCとは>
ゲームといっても色々あると思いますが、最近のゲームは3Dグラフィックで描かれたゲームがとても多くなってきています。
ゲーミングPCとはそういった3Dグラフィックのゲームを快適にプレイするために、グラフィックボードというパーツを組み込んだパソコンのことです。
グラフィックボード(グラフィックカードまたはビデオカード)とはPCの3D映像処理能力に特化した部品になります。グラフィックボードなしの場合、画像処理はCPUが行っていますが、CPUの画像処理能力は高くなく、表現できる3Dにも限界があります。
グラフィックボードを搭載することで、CPUだけではできなかった3D表現をすることが出来るようになります。
<グラフィックボードの性能>
CPUにも性能差があるように、グラボにも当然性能差があります。今回は当店に在庫があるグラボを比較して、各ゲームがどのぐらいの性能で出来るのかをお伝えしていきたいと思います。
今回は性能の指標として「fps」で比較していきます。
「fps」とはFrame Per Second、1秒あたりのフレーム数のことです。数字が大きくなるほど動きが滑らかになると考えて問題ないです。
一般的なPCモニタは60fps以上を表示できないので安定して60fps以上が出ていれば快適に遊ぶことができます。それ以下になるとだんんだん動きがカクカクしてきたり動作が遅れたりするようになります。目安の1つとして見てください。
<今回のゲーム>
今回は今人気のあるゲームから3つ
・Apex Legends
・VALORANT
・フォートナイト(Fortnite)
これに加えてベンチマークソフト「3D Mark Timespy」「FF15ベンチ」を使ってレビューしていきたいと思います。
※ゲーム中のグラフィック設定は全て初期設定(標準設定)でテストを行っています。画質を上げればfpsは下がりますし画質を下げればfpsは上がります。
<使用する本体>
グラボの性能を分かりやすくするため、1台のPCに色々グラボを搭載していきます。
使う本体はBiz-H。Core i7 7700/32GB/SSD512GB
中が広くて大きなグラボも取り付けることができるから&電源が大きいからです。
前置きが長くなりましたが、いざ実践。
<GT710(番外編)>
実践と言いながらいきなり番外編。多画面出力用のボードです。ゲーミング用ではありませんが試しにやってみました。
性能的にCPUとそう変わらないと思うので「グラボ無しのPCだとどうなるか」という感じで見てもらえるといいと思います。
・3D Mark Timespy
当然ですが厳しい数値。というかテスト中はずっとコマ送りでfpsはずっと0と表示されていました。
・FF15ベンチ
厳しいお言葉いただきました。こちらもコマ送りで見れたものではありませんでした。標準画質でまともに動いていなかったので、高品質は省略しました。
・フォートナイト
fps:10~20程度
カクカクです。ソフトが落ちることはありませんでしたがまともに遊ぶことはできないですね。
・VALORANT
fps:60~100程度
動いた・・・。今回は訓練所で計測してるので対戦になると60を切ってしまうかもしれません。でも動いた・・・。
・Apex
fps:10以下
まともに動きません。画質を落としてみても10程度までしか上がりませんでした。
<GTX1050 Ti>
ここから本番です。小型なのでスリムPCにも装着できるボード。当店でもエントリーモデルに実装していて人気があります。
・3D Mark Timespy
テスト中はfps20いかないぐらい。苦しそうでしたが動いてはいました。
・FF15ベンチ
標準品質:4009(普通)
高品質:2877(やや重い)
FF15をやるなら標準の方がよさそうですね。
・フォートナイト
クリエイティブモードではfpsは200を超えています。対戦でも100前後で普通に動くことができました。
・VALORANT
300手前をうろうろしている感じです。
・Apex
fpsは50~60といった感じ。標準だとちょっと重い場面がありますが、設定を落とせば80程度出ていました。思ったより動くので正直びっくりです。
<GTX1650>
こちらもGTX1050Ti同様スリムPCにも装着できるボード。価格と性能のバランスが良く、当店でもこのボードを搭載したモデルが一番人気です。
・3D Mark Timespy
テスト中は時々20を切るといった感じ。
・FF15ベンチ
標準品質:5133(やや快適)
高品質:3645(普通)
やや快適ってなんだ・・・
・フォートナイト
クリエイティブモードでは250ほど。対戦中でも150はキープできていました。
・VALORANT
fpsは300をうろうろする感じ。
・Apex
訓練所ですが70程度をキープ。画質を落とせば対戦でも60はキープできそうですね。
<GTX1070>
GTX1660 Superと同等程度とされるボード。ツインファンで冷却は万全です。
・3D Mark Timespy
テスト中も30~50ぐらい出ていました。
・FF15ベンチ
標準品質:9487(とても快適)
高品質:7028(快適)
高品質でも快適と言われるようになりました!
・フォートナイト
クリエイティブモードでは250~400ぐらい。対戦中はカクつきもなく、150をキープしていました。
・VALORANT
平均して300をキープ。さっきから上がらないのでこの辺で頭打ちなんでしょうか・・・?
・Apex
標準で100をキープしていました。画質を落とせばゲーミングモニタでもスムーズに動けそうです。
<GTX1080 Ti>
2017年に発売されたハイエンドボード。発売当時は10万円以上!リファレンスファンが付いています。でっかいです。
・3D Mark Timespy
GTX1070の1.5倍のスコア。さすがハイエンドです。
・FF15ベンチ
標準品質:12390(非常に快適)
高品質:9918(とても快適)
非常に快適は最高評価です。高品質でも問題なく遊べそうです。
・フォートナイト
クリエイティブモードでは安定して400以上、対戦中も200以上をキープしています。全く問題ないですね。
・VALORANT
300超えたところをうろうろといった感じ。頭打ちっぽいですね。もちろん余裕で遊べます。
・Apex
fpsは140~180の間。
全く問題なく動いています。画質を下げてみたら安定して180程度出るようになりました。
ゲーミングモニタでも安定して高fpsで遊べそうです。
<RTX2060>
今回の中では一番新しいボード。レイトレーシング(ray tracing)という技術に対応していますが、今回は使用しません。
・3D Mark Timespy
GTX1080Tiより新しいですが、ミドルクラスのボードなのでスコアは譲ります。それでもGTX1070は超えていますね。
・FF15ベンチ
標準品質:10311(とても快適)
高品質:7765(快適)
こちらもGTX1070を少し上回る内容。
・フォートナイト
クリエイティブモードでは400ぐらい。対戦中は150ぐらいでした。ゲーミングモニタでも標準画質で遊べそうです。
・VALORANT
平均して300をキープ。
・Apex
標準だとfpsは120近辺をうろうろという感じ。
画質を下げてみたところ、安定して200以上が出るようになり、先ほどのGTX1080Tiよりも高い数値になりました。
新しいボードなので画質のカスタムにうまく対応しているのでしょうか。200あればゲーミングモニタでも余裕で遊べますね。
<いったんまとめ>
色々テストし始めると、楽しくなってすごく長くなってしまいました。。。
あまり長くなるのもアレですので(すでに十分長いですが)前編としていったん〆たいと思います。
グラボ以外の構成は全く変えていないので、純粋にグラボの性能差を見ることができたと思います。
各ゲームとも公式で推奨スペックなんかは出てますが、やってみないと分からないですもんね。
見比べていただいて、ゲーミングPCを選ぶ際の参考になれば幸いです。
そして後編では、
・それぞれのゲームはどれぐらいのグラボが必要なのか
・結局どれを買えばいいのか
などを実際にプレイしてみた視点からお伝えしていきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました!
追記:後編をアップしました!よければそちらもご覧ください!→ ゲーミングPC ~グラボ比較(後編)~